その声の主を確認

 その声の主を確認しようと、振り返ってみると、いつの間にか一樹が立っている。不思議な感覚で一樹を見ている俺の横で、器用に冷凍ピザの調理を開始した一樹。その手つきも、まるで女だ。俺の背筋が急に冷えてきた。何故だ、なぜ一樹は女の振りをしている。すぐに確かめろ。

俺の脳細胞が俺に対して命令してきた。
「おい、一樹。今お前何と言った」
「えっ、何がですか、大友さん」

「今、自分の事を、私、と言っただろ」
「自分がそんな事を言いましたか」
「言ったから、俺が聞き返しているんだ」
「いえ、そんな事を言った記憶は無いですよ、自分には」

 いつもの声だし、言葉使いも昔の一樹に戻っている。彼の性格からして、俺を脅かそうとした訳ではないだろう。だが一樹は、間違いなく自分の事を『私』と言った。

 ふと俺の中に原田の言葉が浮かんで来た。二重人格、いや一樹の場合、三重人格と言うべきではなかろうか。こんな時はどんな話をしたら良い。一樹も自分自身も落ち着くという意味では、ふたりに共通している昔の話が良いだろう。……釣りの話でもしようか

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広島‐輸入自動車ショー|ハーレー編

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